更新日:2020年 01月 01日
by からだの中からフィットネス2 ~生涯現役を目指すからだ作りのための栄養トピックス~
「時間栄養学」という言葉を耳にしたことがありますか? 例えば、同じものを食べていても、食べる時間やタイミングによってその栄養効果が変わったり、コンディションが整ったりします。このように、体内時計と食事との相互作用についての研究が、近年急速に発展しています。今までは、食べる量や内容をコントロールすることが、一般的な調節方法でした。しかし、時間栄養学的に理想のタイミングで食べることで、肥満や生活習慣病のリスクを減らしたり、免役力が高まって風邪を引きにくくするなどの効果が期待できます。
■からだの機能は、体内時計に合わせて調節される
からだの機能は、体内時計に合わせて調節される私たちのからだの各部位は、体内にある時計(体内時計)の刻む時間軸に合わせて、機能を調節しています。例えば、体内時計の刻む朝(目覚め)が近づいてくると、脳から交感神経を活発にしたり、ある種のホルモンを出すよう指令を出したりしながら、活動に備えて血糖値や体温を上げます。一方、夜(入眠時間)が近づいてくると、体温や代謝を下げ、からだの補修や修復が効率よく行われるように準備します。わかりやすい例を挙げると、昼間は何度もトイレに行くのに、睡眠中はほとんど行かないのは、腎臓にある体内時計がその機能を制御しているからです。
このように、体内時計はからだの中で時刻を刻み、各部位はその時間に合わせて機能を調節しています。
体内時計はからだの中にたくさん存在していて、それらは「主時計」と「末梢時計」の2種類に分類できます(機関誌で表を掲載)。オーケストラに例えると、前者は指揮者の役割、後者は演奏者の役割と考えるとわかりやすいかもしれません。主時計と末梢時計が同じ時間を刻み、同じ時間軸で動くことが、からだ全体が協調して機能するのに大切だといえるでしょう。
■体内時計をリセットするのは「光」と「朝食」
■朝食に取りたいのは「アミノ酸+ブドウ糖」
■3食の時間とボリュームを調整する~理想は比率「4:3:3」~
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【今月のレシピ】
からだが目覚めるリセット朝ごはんに!
「ふんわり卵のきんぴらご飯」
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