更新日:2019年 12月 01日
by からだの中からフィットネス2 ~生涯現役を目指すからだ作りのための栄養トピックス~
指導現場で脂質の摂取において気をつけていることを尋ねると「から揚げやとんかつなどの揚げ物はなるべく控えるが、サラダやお肉にはオリーブオイルをたっぷりかける!」「さんまなどの“青魚” を毎日食べるようにしている!」「糖質制限をしているため、脂質は特に気にしていない!」などといった声をよく耳にします。糖質・たんぱく質と並ぶ三大栄養素の1つである脂質とどのように付き合っていけばよいか、最近の考え方を紹介します。
■脂質は高効率のエネルギー源で、ホルモンや細胞膜などの材料にもなる~
脂質は、糖質・たんぱく質と並ぶ三大栄養素の1つです。糖質と同様にからだを動かすエネルギー源として使用され、そのエネルギー量は1gあたり9kcal。糖質(4kcal)と比べると2倍以上であるため、非常に効率の良いエネルギー源といえます。
食品から摂取した脂質は、ホルモンや細胞膜などの材料になったり、脂溶性ビタミン(ADEK)の吸収を助けたりもします。また、体脂肪として蓄積され、衝撃や寒さからからだや内臓を守ったり、生理機能を調整する物質「アディポサイトカイン」を出したりもします。
■注目の脂質は多価不飽和脂肪酸「n-3系」
脂質は「脂肪酸」と「グリセロール」から構成されます。さらに脂肪酸は、複数の種類がそれぞれの機能を持ちます(機関誌で表を掲載)。中でも多価不飽和脂肪酸は「必須脂肪酸」といわれ、食品から摂取する必要があります。からだの中で合成できず、不足すると皮膚炎の発症原因になるためです。
■脂質の適切なエネルギー摂取量は全体の20 ~ 30%
■話題の脂質を効果的に摂取する
■n-3系脂肪酸は、サプリメントも有効活用
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【今月のレシピ】
n- 3系脂肪酸の青魚を手軽に摂取
「サバ缶deそぼろ丼」
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