更新日:2015年 04月 06日
by からだの中からフィットネス
寒い冬も終わり、春本番! スーパーでは筍やたらの芽、セロリに春キャベツと、春野菜が並んでいますね。今回は旬の春野菜と体の関係についてご紹介します。
■春の体はデトックスモード
春は、私たちの体にとって不要なものを排泄する「解毒」の季節と、中医学では考えられています。というのも、冬は寒さを乗り切るために、脂肪やその他の栄養素を蓄える季節。そのため排泄が滞り、不要なものまで溜め込んでしまいがちです。
反対に暖かくなる春は、体が目覚めて新陳代謝が活発になる季節。冬の間に溜め込んだ不要なものの排泄が進みます。
■春野菜の苦味でデトックス
「春は苦味を盛れ」と言う言葉が和食の世界にあるように、春野菜の特徴の一つは「苦味」です。この苦味の正体のひとつは「植物性アルカロイド」と呼ばれる物質で、腎臓の機能を促進して老廃物を体外に排出するのを助けたり、肝臓の機能を高めて解毒作用や代謝機能を高めたりすると言われています。
春野菜は、春の体の変化にぴったりの食材と言えますね。ただし、植物性アルカロイドを多量に摂取するとお腹を壊すことがあるので、アク抜きなどの適切な下処理は行いましょう。
■春野菜は美容成分も豊富
春野菜の中でも、特に色の濃い野菜「菜の花」「アスパラ」「せり」等は、ポリフェノールやカロテンを豊富に含みます。これらには強い抗酸化作用が有り、活性酸素を退治して老化を抑制する働きがあります。
老化の元凶とも言われる紫外線が強くなるこの時期、肌のために積極的に摂りたい成分です。
春に限らず、旬の食材は手頃な価格で美味しいことに加え、その季節に体が必要とする成分が豊富です。また、ビタミンCやカロテンなど一部の栄養素の含有量は、旬でないときの倍以上になるなど、良いことばかりです。
一年を通して色々な野菜が手に入る時代ではありますが、できるだけ旬の野菜を取り入れて、体の内側から健康にしましょう。
菜の花など色の濃い野菜は、ポリフェノールやカロテンを豊富に含みます。
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