フィットネスコラム

肥満大国アメリカ

更新日:2014年 08月 15日
by フィットネス指導 from U.S.A

昨年日本を訪れた際、UVを遮断する服があるというので、私のも含めてお土産に調達しようと意気込んで出かけたのですが、アメリカではS、またはXSのサイズの私が心地よく着れるのは日本サイズでは“L”で、友人達が着れるサイズは見つかりませんでした。

CDC (アメリカ疾病管理予防センター) によると、アメリカの成人の3分の1以上(34.9%)は肥満です。19歳以下では17%が肥満です。ファミリーレストランチェーンの一つ “レッドロビン”では、3,500kcalのハンバーガーが人気メニューです。また、肥満のアメリカ人が自宅で倒れた場合、家の壁を壊さなければ搬送できないというニュースもしばしば目にします。

コントロールできる心臓病、成人病のリスクファクターの一つとして、オバマ大統領夫人も先頭に立って肥満対策のキャンペーンを行っています。食事指導や運動療法、エクササイズクラスや民間の減量プログラム(Weight Watcherなど)など、ウエイトコントロールの機会は沢山ありますが、小学校から学校のカフェテリアでピザやホットドック、チキンナゲットで慣らされた味覚の改善は時間がかかります。それに比べると、日本の給食の献立は本当に素晴らしいと思います。

ハンバーガー.jpg  カフェテリア.jpg

     Red Robin の3,540kcal ハンバーガー         学校のカフェテリアの昼食

フィットネス指導 from U.S.A

ムーマ和子(アメリカ オレゴン州 在住)

1998年に渡米するまで、JAFA/ADE、ACSM/HFSとして、フィットネスクラブや養成専門学校等で活動。渡米後は、グループ指導、気功のクラス指導、パーソナルトレーナーとして活動し、現在は主に、Oregon Heart Vascular Institute(総合病院の一部で、心臓病に関する予防から手術まで行われている機関)でクリニカルエクササイズフィジオロジスト(心臓病リハビリのセラピスト)として活動するほか、Tensegrity Physical Therapy(オリンピック選手から生活習慣病による機能障害まで多種の査定方法を導入しているフィジカルセラピーのクリニック)や、オレゴン大学、地元のフィットネスクラブ(Oakway Fitness)等で、指導者や講師として活動している。

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