更新日:2014年 07月 15日
by フィットネス指導 from U.S.A
フィジカルセラピストによる治療後、改善された状態をどのように維持するかは最も重要な課題です。通常、症状が軽減されたり無くなったりすると通院は中止されますが、原因が根本から改善されない限り、患者の症状は再発したり、他の部分に現れたりして、通院を再開しなければならなくなる可能性が大きいです。
私が勤務しているTensegrity Physical Therapy & Performance Centerでは、患者が自分の体や習慣を理解し、再通院の可能性を最小限にしたいという考えから、フィジカルセラピストを中心に、他の専門分野も含めて患者の対応に当たっています。そのチームは患者のあらゆる習慣を考慮し、治療効果を維持、増進させるための運動療法をきめ細かく調整します。
患者自身が症状の原因や仕組みを理解し、クリニックへの通院終了後も、単独で心と体の健康を維持できるような状況に持っていくことが、私のクリニックでの目標です。フィジカルセラピストによる初診に参加し、患者と共に目標を設定し、治療と運動療法が開始されます。フィットネスインストラクター、パーソナルトレーナー、クリニカルエクササイズフィジオロジストとしての経験に、気功やピラテス、そして2年前から勉強し始めた総合的に体の状況を把握し治療するオステオパシーも加えて取り組んでいます。
同じエクササイズでも、患者それぞれの生活習慣、学び方の習慣、身体や精神の状況によってアプローチの仕方(どのように分解して体と心が共に理解していくか)が変わっていきます。症状が同じに見えても、奥は深く、患者の対応に追われながらも、とても取り組み甲斐のある毎日です。
次回は、オステオパシーについてご紹介します。
トリガーポイントと放散痛の例
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