更新日:2014年 05月 16日
by フィットネス指導 from U.S.A
クリニカル エクササイズフィジオロジスト(CEP)の75%は医療機関で活動をしていますので、前回は私が勤務している病院内での仕事内容をご紹介しました。今回は、CEPの現状と今後の可能性についてご紹介します。
日本語での資格試験はありませんが、アメリカスポーツ医学会(ACSM)の資格制度の原点となったエクササイズスペシャリスは1975年に始まり、その延長としてクリニカル エクササイズフィジオロジストの資格が設立されました。10年ほど前に、ACSMの傘下にクリニカルエクササイズフィジオロジー協会 (CEPA)が立ち上げられ、「科学的な根拠を基に、慢性疾患や身体と生活習慣の改善の為に運動処方とその監督を行う医療専門職であり、処方の対象となる疾患の範囲は、心臓循環系、呼吸器系、整形外科、代謝、免疫、神経筋、腫瘍性、血液、筋骨格など広域に及ぶ」と定義されました。
昨年、CEPの医療保険コード番号ができ、これからは医療機関の中での活動だけでなく、フィジカルセラピスト(PT)やカイロプラクターなどのように独立した形でも、保険控除の対象を利用しての処方ができるようになっていきます。アメリカ西海岸の中では、最も革新的といわれているOregon Heart Vascular Instituteは、CEP の活動のモデルとなっています。しかしながら、アメリカ全体でみると、医者や看護婦などに比べ、まだ収入や認識などに落差があり、今後ACSMやCEPAを中心として、改善されていくと思います。
アメリカ西海岸の中では、最も革新的といわれているOregon Heart Vascular Institute。
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