更新日:2014年 04月 17日
by フィットネス指導 from U.S.A
アメリカ西海岸の中では、最も革新的といわれている「Oregon Heart Vascular Institute」(総合病院の一部で、心臓病に関する予防から手術まで行われている機関)での、クリニカルエクササイズフィジオロジストとしての仕事は、患者の状態によって3つのフェイズに分類されます。
フェイズ1は入院患者さんへの対応です。心臓移植も含めた心血管外科手術後ICU から一般病棟へ移動された患者さんに、鬱血性心不全や心筋梗塞も加え、心電図、医者や看護婦のノート、バイタルサインなどをもとに、薬の副作用なども考慮しながら退院へ向けての院内運動処方を行います。
フェイズ2では、退院後1週間くらいから36週くらいまでの病院内にあるジムでのリハビリテーションです。週に1回から2回の通院で、1時間のリハビリは、トレッツドミルなど6種類のエアロビックエクササイズマシンからレジスタンストレーニングまで、患者さんの目標に応じて、担当医などとコミュニケーションを取りながら、入院時と同じような査定をもとに運動処方が行われ、自宅での運動プログラムも同時に処方します。
患者の教育もこのフェイズに含まれます。患者は、心臓の解剖学、薬について、リスクファクター、ストレスマネージメントなど10種類のクラスを受講することができます。
次回は、コミュニティも含めたフェイズ3についてご紹介します。
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