ウェブ版『ヘルスネットワーク』

4月号 会員の活動レポートより「日本総合健診医学会」での発表内容要約

2017年 04月 05日

JAFA機関誌『ヘルスネットワーク』4月号では、会員の秦真理子さんによる「日本総合健診医学会」での発表の様子がレポートされています。本誌では、学会参加のきっかけや、そこで感じたことなどを中心にレポートしていただきましたので、ウェブサイトでは発表内容の要約を紹介します。

<以下、同学会抄録より一部転載>

■発表テーマ
「健康運動指導士(フィットネスグループインストラクター)としての高齢者指導への取り組み」
 
■発表者
吉田真理子(秦真理子)・西崎泰弘
 
■所属
・NPO法人 フィットネスビューティ100
・公益社団法人 日本フィットネス協会
・秦フィットネス研究所
・公益財団法人 健康・体力づくり事業財団、NPO法人 日本健康運動指導士会 
 
■研究の目的
運動が疾病、介護予防に良いことは多くのデータで証明済みである。しかし運動といえばウォーキング、水泳、筋トレ程度との認識の医療従事者も少なくない。「運動をどのように伝え、受容させ、継続させるか。」は運動指導者の質にかかっている。フィットネスインストラクター=トレーナーでも理学療法士でもなく、医学的理解のない体操の先生と思われがちだが、健康運動指導士の資格を保持したフィットネスインストラクターは基本的知識は持ちながら、「楽しく、安全で効果的に」運動を継続に繋がるよう伝えている職種であると知って欲しい
 
■指導対象
高齢者(概ね60代~80代の自立した生活が継続中で、運動に取り組める健康状態である。
 
■方法
グループ指導(4~5人の小規模グループから100人前後の大規模集団まで)
 
■結果
詳しいデータは多くの研究結果が既出の為、そちらを参照のこと。(「高齢者の運動実践者と非実践者における生活意識と生活行動の相違に関する研究」健康・体力づくり事業財団 平成16年3月発表 など
 
■考察
上記研究結果でも、「体力が向上した」,「健康になった」,「仲間ができた」の回答群は運動を長期間継続している可能性が高い。しかし「健康教室や行事があったから参加」,「医師・保健師,家族などに続けるように言われている」,「指導者が良かった」の回答群では,運動継続が短期である可能性が高かった。従って効果をより得るため、運動の長期間継続,運動の習慣化を定着させるには,我々指導者側が「参加者の健康状態や体力レベルを把握し,その向上の程度を受講者が実感できる知識と実践的指導力」及び「仲間づくりができるファシリテーションスキル」の向上が大事かつ急務であると考える。

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