2015年 10月 28日
JAFA機関誌『ヘルスネットワーク』に連載中の「科学的事実に基づく介護予防のための運動」(筆者:西端泉)は、加速する超高齢社会において、介護を必要としないための運動方法を解説するコーナーです。
以下に、今月号(2015年11月号p14「第8回 高齢による衰弱を予防する運動 その1:フレイル」)の確認問題の、解答と解説を掲載します。
問題1
日本老年医学会が2014年に提唱した「フレイル」の意味はどれか。
正解はb
a:加齢性筋肉減弱現象(筋肉減少症)とは、加齢に伴って骨格筋量が減少し、その結果として身体能力が低下し、日常生活や健康状態に支障が生じた状態のことです。この症候群はサルコペニアとよばれますが、まだ、日本には公的な診断基準はありません。
c.まず「運動器」とは、骨、関節、筋肉、そして神経などの、ヒトの運動に係わる組織のことです。そして、これらの組織に加齢に伴う障害が生じることによって、特に移動(歩行)能力が不足した状態のことです。この症候群を、日本整形外科学会が2007年にロコモティブシンドロームと名付けました。
d:代謝症候群という名称はほとんど使われないので、知らない人が多いと思われますが、メタボリックシンドロームのことです。
問題2
フレイルティの判定基準として、正しいものはどれか。
正解はd
a:正しくは「体重減少」です。
b:正しくは「主観的疲労感」です。
c:正しくは「日常生活活動量の減少」です。
e:正しくは「筋力(握力)の低下」です。
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