2012年 04月 18日
東日本大震災被災地支援活動報告「継続的で公平な支援を…」
記・古村誠(茨城県・JAFA記者スタッフ)
JAFAフォーラムの講師としても活躍されている奈蔵和香先生(JAFA/ADI)が、2度目の津波被災地支援活動にいらっしゃるとのことで、お願いして連れて行っていただきました。奈蔵先生(東京)と大城あいり先生(愛知)、私(茨城)の3人は、3月17日の夜遅くに一ノ関に到着し、現地で継続的に活動なさっている藤野恵美先生(JAFA/ADI)が出迎えてくださりお世話になりました。
その夜は、藤野先生から予備知識をお聞かせいただきました。
・1年経ち、被災者にもようやく笑顔が見られるようになったこと
・ちょっとしたきっかけで記憶がよみがえってしまうこと
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)のこと、何かの拍子に突然フラッシュバックしてしまうこと
・被災直後の様子や、行方不明者捜索のことなど
・津波にのまれて助かった方々から聞いた話のこと
・がれきはごみではない、大切な資産が形を変えたものであること
聞くだけで涙が出てくる話ばかりでした。
翌3月18日午前中は、仮設住宅3ヵ所で行う運動指導に同行しました。被災地支援は、継続的かつ公平でなくてはならず、また、さまざまな思いへの配慮も必要で、地元自治体や被災者とつながりを持っている藤野先生のコーディネートのおかげで実現した活動です。藤野先生が築かれた信頼関係のおかげで、関東や愛知から出向いた私たちも溶け込むことができました。
今回の活動では、被災者の笑顔に救われました。陸前高田で津波被害を受けた市街地は、ようやく大方片付いたところです。復興はまだまだこれからですが、仮設店舗が元気に営業していて、人々の生活は途絶えていません。
午後は気仙沼に移動して、エアロビクスクラスを開催しました。陸前高田の仮設住宅団地での運動指導のあと、気仙沼の公民館で開催されたエアロビクスイベントレッスンに向かいました。陸前高田より鉄筋の建物が多かったせいか、津波を浴びた建物がところどころまだそのまま残っています。打ち上げられた船もまだそのままでした。
会場は高台にあり、津波を免れた松岩公民館、仮設ができるまでは避難場所だったところです。約60人の方がご参加くださいました。中にはタクシーで駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。
震災から一年経ち、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある方々に笑顔を届ける奈蔵さん、大城さん、藤野さん、そしてそれにこたえる参加者の皆さんが素敵でした。被災地はようやく片付けの目途が付いたばかりで、復興はまだこれからです。引き続き支援のお手伝いをさせていただければと強く感じました。
■■■募金ご協力のお願い~被災地へカセットデッキを届けるために~■■■
一連の活動を終え、藤野先生に「今、一番困っていることは?」と尋ねたところ「ピッチコントロール付きのポータブルCDラジカセが絶対的に足りない」そうです。下の写真の2台は、現在藤野恵美先生がお使いのものです。ガムテープで補強したりして使っていますが、だいぶ古いものなので修理業者からは「次に故障したら直せないかもしれない」といわれたそうです。
津波被災地では、音響機器は全て流されてしまいました。仮設住宅ができましたが、音響設備を望むことはまだ無理だそうです。
そこで、皆でお金を出し合って購入し、被災地へカセットデッキを贈りたいのですが、ご協力いただけませんか? もしご協力いただける方はEメール(funfitclub@hotmail.com)で「ご協力いただける金額の上限」をご連絡ください。
5月末頃で締めて、ご協力をお願いしたい金額をご連絡させていただきます。寄付先は藤野先生とご相談して決めます。
ご協力よろしくお願いします。
※活動報告写真をJAFAfacebookのアルバムで公開しています。併せてご覧ください!http://www.facebook.com/JAFAJAFAJAFAJAFA
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