2020年 03月 30日
新型コロナウイルス感染症の拡大により、フィットネス指導者の皆様へ多大な影響が及んでいることと存じます。特にフリーランス指導者におきましては、指導機会が急減したり休止を余儀なくされたりするなど厳しい状況が続いており、心からお見舞い申し上げます(以下、フリーランス指導者は、フリーインストラクターと表記します)。
JAFAでは、他の運動指導者団体と連携のうえ、フリーインストラクターの休業所得補償について既に国に対して提案しております。また先般、(一社)日本フィットネス産業協会によって、首相官邸にて行われた「新型コロナウイルス感染症の実体経済への影響に関する集中ヒアリング」において、フィットネス業界の窮状や救済案が伝えられ、その中でも以下の二点に関して、安倍首相をはじめ、本件に関係する閣僚に対して明確に伝えられたことを確認しています。
(1)膨大な数のレッスンが休止せざるを得なくなっており、これによって、日本中の多くの専門性の高いフリーランスの運動指導者がその職を失っていること。
(2)スタジオ休止に伴うフリーランスインストラクターへの休業補填をしっかりと検討いただきたいということ。
フリーインストラクターへの補償は、令和2年度における補正予算に基づくものと考えられますが、国会審議を経て成立するまでの間、指導機会が減少(休止)する状況は続くものと思われます。この期間をどのように過ごすかが、フリーインストラクターとしての今後の活動において重要な意味を成すと思われます。施設が休業した場合の備え、新型コロナが終息するまでの活動の在り方、情報収集や研鑽機会の得方など、ご自身で取り組むべき課題等を前向きにお考えいただけたら幸いです。
なお、JAFAへは、フリーインストラクターから窮状を訴える切実な声とともに「フリーインストラクターは活動を自粛すべきだ」との声も届いております。グループエクササイズが、クラスター感染につながる可能性があるとの指摘です。既にメディアを通じて報道されるように、クラスター感染は少人数であっても、人々が集うことにおいて感染の可能性が生じます。したがって、感染予防を徹底することは、指導するうえで最重要となります。
フィットネス業界やフリーインストラクターを取り巻く状況は、新型コロナウイルスが与える影響の様態によって日々刻々と変化しています。会員の皆様方におかれましては、指導活動する地域や施設の状況等を注視し、エクササイズ参加者にとって何が最善か熟慮して行動してくださいますようお願い申し上げます。
なお、JAFAでは本問題発生時より早期に関係諸組織・機関と情報共有を図り、また協議してまいりました。皆様に早めの情報を適宜提供したいところですが、情報提供については混乱を起こすことを避け慎重を期すことが求められています。ご理解いただければ幸いです。
皆様のご健康とご活躍を、心から祈念申し上げます。
(公社)日本フィットネス協会
【参考サイト】
■内閣官房 新型コロナウイルス感染症の対応について
http://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html
■(一社)日本フィットネス産業協会 新型コロナウイルス対策に関する重要なお知らせ
https://www.fia.or.jp/public/19525/
©2014 Japan Fitness Association.