日本人の死亡原因の第1位はがんです(2017年厚労省)。ところが、運動が、乳がんや大腸がんなどの予防に役立つことは、あまり知られていません。現在では、がんになっても、3分の2の人は、5年以上生き続けることができるため、がんで死なないことだけでなく、がんになっても、できるだけ質の高い生活を送ることも重要です。がん生存者(サバイバー)の生活の質(QOL)を高める上でも運動は不可欠です。
公益社団法人日本フィットネス協会(JAFA)は、がんサバイバーの充実した日常生活と健康・体力の維持・増進を支援するため、がんサバイバーに適切な運動指導ができる人材を「がんサバイバーシップグループエクササイズインストラクター(Cancer Survivorship Group exercise Instructor:CSGI)」(称号)として認定します。
CSGIは『ACSMs Guide to Exercise and Cancer Survivors』『Cancer Exercise Specialist Handbook Revised』などを参考に、下記の学習目標と、日本の現状に適した内容として構成したテキスト『がん生存者の運動指導』(編著・西端泉 川崎市立看護短期大学教授)に基づいて学習します。
<学習目標>
<テキストの主要内容>
第1章 がんの現状
第2章 がんと運動・身体活動
第3章 運動を開始する前の健康状態の確認
第4章 健康・体力づくり運動の原則
第5章 乳がん生存者の運動
第6章 前立腺がん生存者の運動
第7章 肺がん生存者の運動
第8章 大腸がん生存者の運動
テキスト『がん生存者の運動指導』の内容を学習し、同封された「確認問題」を解答して提出し、正答率が合格ライン(約78%以上)に達すると「がんサバイバーシップグループエクササイズインストラクター(Cancer Survivorship Group exercise Instructor:CSGI)」の称号が付与されます。
CSGIは、主に一般的な健康・体力づくりのための運動プログラムの参加者に、運動でがんを予防できることを啓蒙するために必要な知識を有し、かつ運動に制限のないがんサバイバーに対するグループエクササイズの指導を行うための、実践的技能を有する者として認められた証となります。
称号『CSGI』は5年間有効です。更新手続きの方法は、対象者にメールでご案内します。
指定のテキスト『がん生存者の運動指導』によって自学習し、称号「CSGI」取得希望の場合は、テキストに同封された「確認問題」を解いて、申請フォームで解答を提出します。
<称号『CSGI』取得の条件>
1.非喫煙者(喫煙は、がんの最大の原因であるため)
2.以下のいずれかの資格を保有していること(フィットネス指導者として有すべき基礎知識を習得していることを前提にカリキュラムを組んでいるため)
1.JAFAのオンラインショップにてテキストを購入
2.CSGI称号の取得申請~「確認問題」の解答の提出
称号「CSGI」取得を希望する場合は、テキスト『がん生存者の運動指導』に同封された「確認問題」を解いて、専用フォームから解答を提出します。
3.合否結果がe-mailで届く(テスト申請から1ヵ月以内)
正答率が合格ライン(約78%以上)に達した場合、称号「CSGI」が付与されます。
「確認問題」を提出すると、GFI 8単位、ACSM 4単位(Non-ACSM CECs)を取得可能です。希望者には、単位を証明する内容のメールが届きます(テスト申請から1ヵ月以内)。再試験の場合、単位の付与はありません。
©2014 Japan Fitness Association.