JAFAは、2015年9月22日の「フィットネスの日」を記念して「フィットネス川柳」を募集したところ、約250句の応募をいただきました。このたび、漫画家のやくみつる氏との共著『サラリーマン川柳 いちおし傑作選』などで知られる、川柳作家の島田駱舟(らくしゅう)先生に選句を行っていただき、優秀作品3句と佳作7句が決定しました。また、JAFAが選んだ「JAFA賞」の句も紹介します。
優秀賞
- 句評
- 何もしていないのにやせた気になるのは「フィットネス」という言葉の力です。このような気持ちになる方は結構多いでしょう。
しかし、それを作品にするのは案外難しいものです。作者の感性の豊かさが作った作品と言えるでしょう。
- 句評
- とてもおもしろい発想です。筋肉がない心に筋肉があると考えられるのは詩人です。精神的にも強くなる、と言いたいのでしょう。
健全なからだに健全な精神が宿る、と先人が言いました。その実践を進めているような作品です。
- 句評
- 体脂肪を燃やすためにフィットネスで汗を流すと、当然喉が渇きます。その乾いた喉への生ビールはたまりませんが、飲み過ぎにはご注意と、この作品は警告しているのでしょう。汗と呑兵衛の心理をうまく組み合わせています。
佳作
総評
健康志向が強まった現在、フィットネスに勤しむ人はかなりの数になったことでしょう。したがって、集まった作品もご自身の経験を通して詠んだものが多かったと思われます。
フィットネスに通いだして気がついたこと、フィットネスでの苦労話、フィットネスの効果やメリットなど、臨場感あふれる内容が多く寄せられました。これは、ゆとりをもってフィットネスをしている証拠です。からだはフィットネスでしっかり鍛え、ストレスなどは川柳を詠むことでしっかり解消しているのではないでしょうか(優秀賞と佳作の選者:島田駱舟/全日本川柳協会理事)。